廃棄される弁当

賞味期限の迫った食料品はバイトにあげるわけにもいかず廃棄処分されます。

廃棄弁当のイメージ

豊コンビニで1日に廃棄される食品は弁当に換算すると約30個、つまり30人の昼食 の量、30食分にもなるそうです。 そして一年間でコンビニ1店舗から出る生ゴミは3~5トンにもなるといわれ、 それだけの食料品が生産されても買われる事も無く、売れ残って廃棄されている事実に もったいないと驚くばかりです。 1店舗でこれだけの量になるのですから、全国のコンビニではいったいどれだけの 食料品が廃棄処分されているのでしょうか。 セブンイレブン、サークルK、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、サンクス、 ココストア、ローソン、ミニストップといった主なコンビニエンスストアと食品を 扱っているスーパーなどから出る売れ残りの食品は、1年間で50~70万トン にもなるそうです。 人間が1日に食べる食事の量をちょっと多めに1キログラムとして計算しても、 1年間に365キロあれば1人分の食料を賄うことが出来ます。 廃棄される量が70万トンだとしたら、これは毎日200万人分の食料が賞味期限 が切れて廃棄されていることになります。 1日の食費を安めに1,000円と見積もっても200万人ですと毎日20億円、 一年で7,000億円分の食料品が廃棄処分されていることになります。 本当にとてももったいない話で、そんなに捨てられているのなら必要としている人に 貰ってもらうほうがお弁当も喜ぶはずです。 貧乏学生は常に食べ物に不自由していますし、フリーターの中にも食べ物に困っている 人はたくさんいます。 お金が無くて肉が買えないので肉無しの肉じゃがを作ったり、おかずが無いので 味を付けたご飯をおかずにして白米を食べたり、輪ゴムを噛んで空腹を紛らわせている 人だっているのです。 そのような人からしたら賞味期限が過ぎたからと捨てられるお弁当は、まだまだ 充分にご馳走でありただで貰えるのなら毎日でも頂きたいものでしょう。 マンガの描写で浮浪者がレストランのゴミ箱を漁っているシーンがあるように、 廃棄されたコンビニ弁当もゴミ箱の中から探してでも手に入れたいと考えるほど、 それを欲しがっている人が、必要としている人がいるのです。 ですがおおっぴらに賞味期限の切れた食料品を配ったり安く販売することは出来ず、 食中毒などの問題が起きたら大変ですので誰にも食べさせずに廃棄処分という選択を 取るしかないのが現状です。 個人経営のレストランやケーキ屋さんならお店の人もそこで働く人も、少しくらいの 事は目を瞑ってあげたりもらったりしているでしょう。 ですが大企業になればそういった行為ができない環境になってしまうのです。 中にはこっそり入手している人もいるかもしれませんが、ローソンやセブンイレブン、 ファミリーマート、サークルKといった全国チェーンのコンビニではフランチャイズ の店舗にも、賞味期限の切れた食料品は全て廃棄処分するように通達されており、 それを守るように厳しく指導されています。 店長だってもったいないということはわかっているでしょうが、勝手にバイトや パートの人にあげることはできず、もしそうした行為がばれたらペナルティが あるので面接時にあらかじめ禁止事項として念を押すこともあります。 もしバイトの面接でセブンイレブンやサークルK、ローソン、ファミリーマート、 ミニストップ、ココストアなどのコンビニを受けるのであれば、試しに賞味期限の 過ぎたお弁当を貰えるか聞いてみるとよいでしょう。 間違いなくダメといわれます。